ライフログ
昔、職場に自分の給与がどのように変わってきているか調べている人がいた。しっかり上昇しているのか、停滞しているのか、仕事の頑張りと会社の業績と世間の契機とどういう相関になっているか眺めていたのだろうか。
ライフログというと自分でもよく分からないが、時系列データと言えば分かりやすい。殆どの記録類はタイムスタンプが押してあるので、記録/データはそのすべてがライフログと言っていい。
ロングテールビジネス、ビッグデータビジネスは、一切の記録を捨てない。そこから何が抽出できるかは、ノウハウの蓄積で変わって来るから、捨てることが出来ないのだ。
個人の記録は、パソコン、スマホ、外付けディスク、メモリカード類、CD/DVD/BRディスクなど光学メディア、サーバー類(ローカル/クラウド/オンラインストレージ)などの中に様々な形式で残されている。
印刷物の形で残しているものもある。デジタル化が進んでいない領域/時代は印刷物の配布が普通だった。
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ライフログ領域のデータを区分してみる。内容的に重複すると思うがテーマでピックアップしてみる。 言うまでもないが、記録を取った時期はライフの中の一時期であり、その途中も抜けていることが殆どだから、ライフログなんてほんの一部分でしかない。
- 旅行に関するデータ
- 教育/学習に関するデータ
- 健康に関するデータ
- マネーに関するデータ
- 交流/交信に関するデータ
- 買物に関するデータ
- 写真データ
- 音声データ
- 電子メール
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さて。どういう考え方をするものか。
例えば、
◇自分が社会人の入り口にいるなら、年齢は20歳とすると、家族、学業、サークル、部活、などへの振り返りは、一つのけじめになる。一方、身体的な側面では成長はほぼ終了しているので、今後のベンチマークになるだろうから、記録は維持されるべきだろう。残念なことにこの年代は忙しくて暇なことを考えていない人が帆トンだろう。
◇自分が人生の半分、例えば不惑の40歳とすると、振り返りと、今後の展望の中間にいる。データを活用する意識が働くだろう。生産財のようなものだ。
◇自分が定年を迎えているなら、年齢は60歳とすると、第2の人生の出発点と考えているかも知れない。役に立つデータもあれば、一種の記念碑のようなデータもあるに違いない。
◇自分が終活を始めているなら、年齢は80歳とすると、本気で始末を考えているかも知れない。誰かにとって意味があるなら残すだろうが、そうでなければ 只の柵(しがらみ)でしかない。捨てる(削除する)ことで心の自由を取り戻すかもしれない。
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得心の行くケジメの形を考えるだろうか。
ライフログは未来に向けての活用であると同時に人生の未練。 未練はネガティブな響きがあるがそうではない。情愛の形の1つだ。未練は生きている証。でも、いつかはその未練を断つ日が来る。
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生きている形
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残すものは未来展望が決める。と言うことは、少しずつ捨てる。少しずつ捨てる形にする。
問題は、何を展望しているかだろう。そうすると、展望などと言ったいい加減なものに振り回されたくないと思うかもしれない。巨大な容器に全部投げ込んで、最後は容器ごと処分する形になるかな。
時々ニュースに出てくるゴミ屋敷とゴミおじさんの謎が解ける。彼らはまだ夢(展望)を持って生きているということが。本人の中では合理的な結論に違いない。
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中途半端な状態で傍に置いておく。先ほどの未練。感謝が足りないのだろう。人任せにするのは責任もないし、愛情が足りない。自分の手で最期を作ってあげなければ。それがケジメだろう。
只のゴミになって誰か知らない人に無造作に捨てられる。ゴミおじさんはそういう選択をしている。本当に大事に思うなら、自分の手で最期を迎えさせるべきだろう。
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引継ぎと言う考え方
大事なものなら誰かに引き継ぐことも出来る。 価値があれば、誰でお引き取ってくれる。経済的文化的に無価値なものは誰も引き取ってくれない。ゴミ以上にはならない。
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すべてがエフになる。
唐突にタイトルが頭に浮かんだ。行きつく先は結局マイナスで有ったり虚数で有ったり。結果的にエフになるのでなく意図的にエフにするのかな。といいつつ、単にエフという言い方はしないことに気付く。エフエフと繰り返すものだ。
記録の削除はセキュリティの世界ではご法度。消したら消したという記録を残す。面倒だね。現世と紐づけるという考え方だろうね。
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簡単なルールを作る。例えば、
- お知らせ・インフォーム・通知の類は、前回の記録を見たいというなら直近のものは残すが、それ以前はゴミ。あるいは、迷惑メールの類と思えば、迷惑メールの扱いと同じく、3か月は残すとしても良さそうだ。
- 2年間アクセスしなかった資料はゴミ。
- 開示を求められる情報は10年間と言うロングレンジでもいいかな。保険とかローンなどはもっと長くなるか。 有効期間と言う考え方がありそうだ。
- 1年間の記録は年度レビューをしたらゴミ扱い。
と言うように決める。
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一次記録から二次記録を作成する発想
必要な場合もある。削除の記録とか、集計表とか。面倒なことは間違いない。二次記録を作るくらいなら一次記録のまま保存した方が良い。トレンドを見るとか新たな価値が得られるなら面倒でも必要なことがある。
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